1960年にローマでヴァレンティノ・ガラヴァーニによって設立されたメゾン、ヴァレンティノ。イタリア映画の黄金時代に、ヴァレンティノはソフィア・ローレンやエリザベス・テイラーなどシルバースクリーンのスターを彩り、文化的アイコンとなったジャッキー・ケネディに選ばれるクチュリエとなります。
パリでオートクチュールコレクションを発表した最初のイタリア人デザイナーとなったヴァレンティノは、およそ半世紀にわたってファッション史に残るような数々のスタイルを世に送り出し、世界中の女性の夢を叶えるような美を生み出しています。 ヴァレンティノのロマンチックな世界観、ブランドの代名詞ともなった「赤」の大胆な色使い、そして卓越した職人技と繊細さにより、ヴァレンティノは女性一人一人の個性を称えるように、その時点における常識を覆す新しいクチュールの美学を提案してきました。
1999年からヴァレンティノ・ガラヴァーニのもとでデザイナーとして活躍していたピエールパオロ・ピッチョーリは、2016年にヴァレンティノ クリエイティブディレクターに就任。メゾンの色の感性と自身の熟練した技術をもとに、ピエールパオロ・ピッチョーリはクチュールメゾンの遺産に新しい現代的な解釈を加えます。 伝統と革命、オートクチュールとストリートカルチャーを融合させたピエールパオロ・ピッチョーリのヴァレンティノは、独自のハーモニーを生み出しています。
クチュールブランドとして生まれたヴァレンティノでは、独自性と新しさ、美しさの追求がメゾンの核となっています。 伝統を引き継ぎながらも、息を呑むようなモダンなコレクションを生み出すために、ピエールパオロ・ピッチョーリは、遊び心のあるロマンティズム、前例のない大胆さ、そして常に解釈の自由をもってランウェイの美の限界を押し広げます。