マスク生活も一山越え、サングラス需要も高まりつつある今日この頃。
今回はサングラスにちなんで、便利な調光レンズを特集したいと思います。
【調光レンズの仕組み】
明所・暗所で発色と退色をおこなうことができるのが調光レンズ。
こちらはレンズのコーティングに感光物質と呼ばれる光で可逆的反応(相互の状態を行き来できる反応)を起こす物質が使用されています。
調光レンズに使用される感光物質は光がない時は無色透明。光にあたることで異なる物質に分解し、その物質が持つ色が表出することで発色・光反応が収まり物質が元に戻ることで退色をおこないます。
ちなみに英語で調光はphotochromic(フォトクロミック)と呼ばれています。
既製品で調光レンズが入っているものは、フレームにこの単語が入っていることが多いので、知ってると見分けるときに役立つかもしれません。
【こんな人におすすめ!調光レンズ!】
・1本でメガネとサングラス2役!
メガネを常用される方はこれが一番の魅力ではないでしょうか。メガネとサングラスを持ち歩くのは意外と手間。傷が入らない様ケースは必須なので手荷物が増えます。またかけ外しが必須なので取って外して取って外して…。めんどくさくて使わなくなる、眩しくても我慢する。そんな方も多いかと思います。
調光レンズは着色・退色は全自動、手間はありません。常用の一本に入れておくだけ。余計なことは一切必要ありません。
・シーンでちょうどいい色加減に!
人には快適に過ごせる明るさがありますが、サングラスは濃さを変えられません。レンズが濃すぎると暗くて見えづらかったり、逆に薄いと遮光が不十分なんてことも。調光レンズは光の量に合わせて濃度調整を行うので、そういったことを防ぐことができ、より着用者の環境に合わせた視界を確保できます。
当店取り扱い・調光レンズのご紹介
【紫外線調光】SENCITY2・SUNTECH MISTY
まずは基本の紫外線調光レンズからご紹介。こちらは紫外線に反応して発色・退色を行うタイプになります。
SENCITY2は昨年(2022年夏頃)新登場したタイプで従来の同社製品と比較して
・2倍の色戻りスピード
・90秒以内のスピード着色
・ほぼ100%のUVカット
を実現しています。
【イメージムービー】
SUNTECH MISTYは発色時の濃度が薄め。見た目的にどうしても濃くなることを避けたい方向け。
女性にとくに人気のタイプです。
【屋内で活躍】SENCITY DARK(センシティダーク)
こちらは紫外線×可視光(目に見える光)を利用した調光レンズです。一般的な調光レンズは紫外線のみに反応するのでUVカットが施された空間(車内など)では発色しません。対してSENCITY DARKは可視光によっても化学反応を起こすで、車内や窓際でも光の量に応じて発色してくれます。外光のない室内でも照明によって10%程度色づくので、公共の場の照明を眩しく感じる方にもおすすめ。
【高機能×高機能】Transitions XTRACTIVE POLARIZED
こちらは調光(紫外線&可視光調光)に加え、偏光機能(余分な雑光をカットしてくれる機能)もプラスした高機能レンズになります。
水面や窓ガラスの反射による映り込みが消えるなど視界に違いが出ることはもちろん、雑光をカットすることは脳にも優しく、よりストレスフリーな視界を実現してくれます。
完全な偏光レンズと比べると雑光のカット率はややおちますが、濃度に合わせて偏光度が調整されるので室内でのスマホやテレビも違和感少なくご覧いただけたり、幅広いシーンに対応した調光&偏光レンズです。
以上調光レンズにまつわるお話と、お取り扱いレンズのご紹介でした。
コロナ後の待ちに待った夏を、便利なアイウェアで乗り切っちゃってください!