真面目ですね。これはいい意味でも悪い意味でも取られることがある。お洒落に気を遣っている大人からすると、「真面目」というワードは少し窮屈というか、あまりいい意味で捉えない人も多いだろう。
真面目が1、変わり者が2だとするなら、1.5位の絶妙な脱線具合を世間では「遊び心」と呼ぶ。
セクシーな魅力はこの「遊び心」が重要であり、
真面目からの脱線具合を1.6、1.7とうまく増やしていくテクニックも存在する。
大人として、社会的常識から脱線しすぎないラインをしっかり把握し、
自分の感性で物を選ぶことが大事だ。
そんな遊び心において、1歩間違えるとせっかくの遊び心も
一瞬で真面目な印象に引き戻してしまう危険なアイテムがある。それがメガネだ。
どんなにラグジュアリーなアイテムで身を固め、遊びの効いたテクニックを取り入れたとて、
仕上げのメガネで手を抜くと全体的にパッとしない印象になりかねない。
メガネは顔に身につけるアイテム。
つまり、一番に人から見られる箇所に身につけるアイテムだからだ。
今回は、遊び心のあるメガネとはどんなメガネなのか、選ぶポイントを解説する。
【選ぶポイント】
①装飾で遊ぶ
メガネの形を想像してみてほしい。パッと思いつくメガネの形、それがあなたの中での王道だ。その形から抜け出せない以上遊び心を掴むのは難しくなる。
だが、一般的に王道とされるウェリントンフレームも、装飾や、素材の上質さで、王道が煌びやかな王道に進化する。
まずはこちら。
フロントの装飾について。
メガネ好きな方はこのフロントの装飾に拘りを持っている。人それぞれ好みが分かれてきて面白く、目元のくる装飾一つで雰囲気が変わってくる。
まず知らない方のために解説すると、メガネにはテンプルを取り付けるための蝶番の取り付け方に種類があり、ピンを打ち込み圧力をかけ固定する「カシメる」という技法と、直接熱をかけ蝶番を埋め込むというざっくり2種類がある。
1つ目の、カシメの技法。クラシカルな方法で、時間を要し、強度が強くなる。
正面からは丸ピンが見え、3ピン、2ピンというようにかしめる際に使用するピンによって印象が変化していく。印象としては、数が増えていく程クラシカルで落ち着いた雰囲気。華やかというよりも少し真面目な日本らしいデザイン。
ちなみにこのクラシカルな要素にサイズ感に変化を加えたり、ラグジュアリーナロゴをあしらったフレームが多いのがCELINE。クラシカルな要素をとてもうまくデザインに落とし込み、ファッションメガネの印象をより感じるデザインになっている。
そして2つ目の埋め込みのタイプは、自由にデザイン可能となる。「飾カシメ」と言われ、デザイナーの「遊び心」「感性」を形にして取り付けることができるため装飾性が強く、華やかな印象を持つフレームが多くなる。そのため、ドレス感が強くなり、普段のファッションに組み込むだけで、煌びやで大人の色気を演出できる。
ちなみに、ラグジュアリーアイウェアブランドのAKONIやDITAは、オリジナルのビスにより、カシメる技法と飾りカシメをミックスした構造を取り入れ、機能性の中にもデザインとしての美しさも表現している。工具さえあればその場で分解してパーツの交換ができる。ラグジュアリーな風合いと、こういった日本の技術により実現する、精度の高い細部の拘りが世界中で多くのファンを獲得している理由の一つだ。
②形で遊ぶ
形に少し違和感を感じて正解。「遊び心」は違和感がポイント。ベーシックな形でも少しレンズがタレ目なナードな雰囲気があるデザインは、ファッショニスタなどファッション感度が高い方がここ最近注目して入る形だ。普段から沢山のメガネに触れている僕たちGLEAMスタッフも、ナード感のあるフレームには目を惹かれてしまう。
例えばこんな
どこか少しマヌケな印象?と不安になる方が多い。しかし2回、3回と試着を繰り返す度に、この違和感が癖になってくる。
きちっとしたフォーマルなシーンでは、キメすぎてないリラックスしたムードを演出し、余裕を感じさせてくれる。
腕まくりをする仕草、ネクタイを緩める瞬間、女性が男性に対して色気を感じる仕草のトップ5に入るそうだか、きちっとした格好を崩すという、真面目ではなく少し脱線したところに色気は生まれるのだ。
カジュアルなスタイルには、わかりやすいブランドのロゴでラグジュアリーさを主張するぐらいでちょうどいいかもしれない。気をつけたいことは清潔感で、ヴィンテージなど味わい深い個性があるフレームを合わせる際は、髪の毛をしっかり整えるなど身だしなみには気をつけよう。
③レンズカラーで遊ぶ
カラーレンズをカスタムして、薄く瞳が透けるくらいにしてみてほしい。一気に垢抜け、そしてセンスの良さを光らせることができるだろう。
レンズカラーは、グレー・ブラウン・ブルー・グリーンが人気どころ。グレーはクールに、ブラウンは落ち着きがあり、ブルーは少し活発なイメージ。グリーンはカジュアルでアウトドアにもよく馴染んでくれる。
濃さで迷った方は下記を参考にしてほしい。
カラー濃度15%|お仕事でも着用でき、ほのかに色が感じられる(初心者向け。)
カラー濃度25%|カラー感がしっかり感じられる。室内でもギリギリ違和感のない程度。一番指名の多い濃度感(中級者向け)
カラー濃度35%|サングラスにより近づき、室内や夜の外出シーンでは少し違和感を感じる濃さ。より目元を引き締め、色っぽさや、遊び感はしっかり感じられる。(上級者向け)
数年前は色付きのメガネはヤンチャな印象が強かったが、今ではもはや普通。ファッションが好きな方は絶対に通る道だ。
【カラーレンズについての動画はこちら】
https://youtu.be/VM6j119nfe8?si=_ovVqmCbGjtZvL5p
いかがだっただろうか。
メガネの「遊び心」について、大人だからこそ知っておきたい常識。お気に入りのコーデを引き立たせる最終仕上げとして、ぜひアイウェアにもこだわってほしい。
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