こんにちは、スタッフのTAKAです。
今回はメガネ選びの際にスタッフが意識しているサイズによる印象の違いや選び方について解説していきます。
まず私たち GLEAM OPTICALのスタッフはフレームをご提案する際、実はサイズや形より、使うシーンや身につけたい雰囲氣を重視しています。
しかしご来店いただくお客様の中には『サイズは~じゃないと!』とか『形は~は似合わない!』など先入観を持った方が多くおられます。
そんな考え方は非常にもったいないので、理由もまとめつついくつか記事にしたいと思います。
まずサイズによる似合う・似合わないの条件は?
ということで一般的に言われていることは次の通りです。
1『フロント幅(横幅)が顔の幅と同じくらい』
2『縦幅は眉から顔の3分の1』
3『レンズの中心に黒目がくる』
大まかな条件ですが、これが満たせると似合ってる!ということになります。
1・2は顔の輪郭バランスをよく見せるのにとても良いからです。
これより小さ過ぎると顔が大きく見えます。
大き過ぎると目が小さく・寄って見えたり、眼鏡に『かけられてる』感じが出ます。
また幅に関しては眼鏡が前に出てきたり、締め付けが辛いなど、かけ心地に違和感も出てくるので注意が必要です。
ちなみに大きい眼鏡=小顔効果が良く謳われていますが、必ずしも当てはまりません。
『顔の小さい人がかけている眼鏡が大きく見える』が正しい表現だと個人的には思います。
小顔効果をお求めの場合はジャストサイズ、縁取りが濃いフレーム、智(フロントの蝶番付近)にカラーや形でワンポイント入ったフレームがおすすめです。
3については1・2が満たされていないと叶えることは難しいでしょう。
まずレンズに対する黒目の位置による印象の違いですが
黒目が上過ぎる→幼く、頼りない印象
黒目が下過ぎる→違和感を感じる、間抜けな印象
黒目が内側・外側過ぎる→離れ目・寄り目な印象
といった感じです。
レンズサイズがお顔に対して大きいフレームになるほどよりこの印象は強くなります。
(小さい場合はレンズに対して目がしめる割合が大きくなるのでオーバーサイズ時よりは気になりにくい)
各メーカーとも基本的にはバランスを考えてデザインしているので、1・2が満たされていれば大きく中心から外れることは少ないです。
(ブリッジが特別狭い・広いフレームはこの限りではありません)
しかし人の顔は千差万別で3項目ピッタリ来るような眼鏡はなかなかありません。
全て満たされると貴方だけの1本、いわゆる運命の出会いになります。笑
このようにジャストサイズだけをよしとする眼鏡選びは限定的になることがお分かりいただけたと思います。
しかもこれは似合う基準であり、オシャレかどうかはまた別です。
おしゃれにかけるために眼鏡選びはもっと自由で良いと思います。
洋服にタイト・ジャスト・オーバーがあるように、眼鏡にもそういう掛け方をお勧めします。
言葉だけではイメージしにくいと思うので私の顔を使ってイメージを作ってみました。
まず私の顔サイズは以下の通りです。
瞳孔間距離(黒目の距離)63mm(右31mm・左32mm)
耳頂点間距離(顔幅)156mm
顔の長さ 約200mm
今回は2種のフレームを使用しました。(表記の単位は全てmmです)
EYEVAN-0505
レンズ幅ーFPD(レンズの中心)
一番小さいもので片眼約2mm、大きいもので約5mm違います。
私の顔サイズ・PDで合わせると45サイズが中心に来ており適切と言えます。
実際に写真で見ても、鏡で見てもいい感じでした。
47サイズはやや大きいものの、強めな抜け感や、優しい雰囲氣を求めているのであれば良いバランスだと思います。
一番大きい49サイズは悪い例です。
大きすぎて目がうち寄せに見えてしまっています。
天地(縦幅)も顔の2分の1くらいのサイズ感で、若さや抜け感が出過ぎて、かなり子供っぽく間が抜けて見えますね。
これはレンズの外・下がかなりスペースが空いてるのが原因です
45サイズと写真を重ねてみると余白が一目瞭然ですね。
赤く塗った範囲だけプラスで空間が生まれています。
これが原因で目の位置がより強調されてしまい、寄り目に見えてしまいます。
次はJULIUS TART OPTICALのARで比較してみます。
42サイズはPDの数値上、ベストなサイズ感ということになります。
天地もちょうど3分の1くらいで写真で見るとジャストな感じがします。
しかし鏡で見ると少し小さい印象を受けました。
他のスタッフからの評価も小さめ・タイトな印象に見えるとのことでした。
それから46サイズよりも顔が少し大きく見えました。
雰囲気はクラシックでカッチリした印象が強くなった感じがします。
ブランド自体がヴィンテージを再現復刻したフレームの為、このサイズ感がオシャレともとれます。
(昔の眼鏡は作りが小さ目でした)
46サイズは数値上はやや大きいです。
しかし実際に見ると言われてみれば大きいかな?程度で違和感はありません。
程よい抜け感が出ており、カジュアルさと真面目さの両立ができています。
小顔効果はあまり感じませんが、スタッフからのサイズ評価はちょうどいいくらいとのこと。
ブランドのコンセプト的には間違っているかもしれませんが、どんなシーンでも合わせやすいのはこのサイズ感です。
以上からサイズによる印象や評価は、トレンド性やその方のファッションや雰囲気に左右されるのでそこを鑑みながらであれば、多少枠から離れても良いことがわかります。
『似合ってる』と『オシャレ』かどうかは意外と別枠なんです。
その他には適切と思われる数字よりやや大きめにかけることが現代的かつ無難であり、逆に小さくかけるとクラシックな雰囲気を演出することができます。
なのでまずは身につけるシーン・出したい雰囲気を考えてください。
それががより広く・自由に・楽しく眼鏡を選ぶコツだと思います。
形や顔型についてはまた別記事で触れていきます。
参考にしていただければ幸いです。