こんにちは、TAKAです。
今回は著名な人がかけていた眼鏡についてまとめてみたいと思います。
…と言っても『今人気の芸能人の誰々!』と言ったファッションアイコン的な方々ではなく、その道で歴史的に名を刻んだ方々をピックアップしてご紹介します。
その人の魅力を惹き出す眼鏡が一番ですが、バックグラウンドを知るとより愛着が湧くこと間違いなし。
そんな眼鏡×人物に迫っていこうと思います。
(以下、敬称は略します)
【スティーブ・ジョブズ】
まずは親しみのある方からご紹介。皆様ご存知スティーブ・ジョブズ氏、Appleの創業者の1人でパーソナルコンピューターの普及、iPodやiPhoneの生みの親としてとても有名です。
またミニマリストとしても知られており、中でも私服の制服化は有名で、自身の気に入った同じ服を数着保持して意思決定の機会を減らしていました。そんな彼の選りすぐりのワードローブに選ばれたのはこちらの眼鏡。
〜Lunor『Classic Round』〜
ラウンドタイプのリムレスフレームです。ClassicシリーズというLunorの縁なしを取り揃えたラインの一本。ジョブズ氏はこのモデルの玉形(レンズの形)を少しアレンジして楽しんでいたそうです。ドイツの高い技術で生産が行われ、無駄を削ぎに削ぎ落としたデザインはシンプルで研ぎ澄まされた印象。ジョブズ氏が生み出したデザインもシンプルなものが多く、Classic Roundのその構造・出立ちにシンパシーを感じたのではないでしょうか。
【レオナール藤田】
フランスで最も有名な日本人画家です。美術や歴史の教科書で一度は見たことがあるかと思います。猫や女性を題材にした絵が有名で、特に彼が生み出す乳白色は高く評価され、近年まで制作方法がわからず、誰にも真似できない唯一無二のものでした。そんな世界に認められる日本人が愛用したと言われる眼鏡はこちら。
〜Lesca『Burt』〜
アイコニックなおかっぱヘアーとともに印象に残る彼の丸めがね。これがLescaのBurtです。アセテート製の丸めがね=ロイド眼鏡と呼ばれる形で、小ぶりなサイズ感と太めの生地感は個性的な印象を与えます。型にはまらない存在感あふれる面白い眼鏡です。
【ジェームズ・ディーン】
こちらの方も1950年代に活躍したアメリカの俳優です。24歳と若くしてこの世を去り、実質的活動期間はわずか半年ながら現代まで名を残す伝説的俳優です。特に『理由なき反抗』で彼が演じた生き様・スタイルは様々なカテゴリーの分野に影響を与えました。質素な生活を好み、眼鏡も同じものを長く愛用していたそうです。そんな世界中の人に愛された彼が、愛した眼鏡はこちら。
〜TART OPTICAL『ARNEL』⇨復刻版JULIUS TART OPTICAL 『AR』〜
そんなジェームズ・ディーンが愛用したのが、TART OPTICAL ENTERPRISE社のARNELというモデルです。メタルフレームが主流だった40年代に登場し、セルフレームが市民権を得るきっかけとなったモデルの一つです。当時生産されたフレームは現在ヴィンテージフレームの王様と呼ばれ、確固たる人気を誇っています。TART OPTICAL社はその後70年代に廃業してしまいましたが、その根強い人気を受けて様々な企業が復刻生産を行なっています。その中で当店でお取り扱いがあるのがJULIUS TART OPTICALの『AR』です。TART OPTICAL ENTERPRISE社の創業者の親族かつ、実際に同社で業務に従事していた経験を持つリチャード・タート氏の元、膨大な資料から忠実に再現を行なっており現存する復刻版の中で最もオリジナルに近いと評されています。
形は現在の定番と化したボスリントン。かけ馴染みの良く老若男女問わずかけていただけるデザインです。
【マイケル・ケイン】
1950年代から今も活躍するイギリスの俳優です。近年だとバットマンシリーズやインターステラーなどが有名ではないでしょうか。数々の名画で様々な眼鏡を着用していますが、特に黒縁眼鏡×スパイの元祖として知られ、キングスマンの元ネタともされるハリー・パーマーはイギリスの伊達男=黒縁眼鏡のイメージを確立しました。その中で最も有名といっても過言ではない眼鏡がこちら。
〜OLIVER GOLDSMITH『CONSUL』〜
そんな彼が劇中で仕様していたモデルの中で、有名なのがOLIVER GOLDSMITH『CONSUL』。
横幅の広いウェリントンタイプのフレームで、弧を描くようなアウトラインと上下の太さの抑揚が独特な柔らかさをもちます。太い黒縁の男性的な印象と柔和な雰囲気が相まって、ダンディな印象をかける者にもたらします。
【ル・コルビジェ(シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ)】
デザイン、特に建築系に携わる方なら知らない人はいない近代建築の三大巨匠の一人です。鉄筋コンクリート建築の先駆者でありドミノシステム・近代建築の5原則などを生み出しました。建築のみならずインテリア・プロダクトデザイナーとしても数々の傑作を世に送り出し、様々な業界のデザインに多大な影響を残しました。
〜Lesca 『LA CORBS』〜
彼がかけていた眼鏡は彼自身がデザインし、オーダーメイドで作成していました。その委託先から正式に許可を受け、現代に蘇らせたのがLescaのLa Corbsです。太く丸々としたカッティングが存在感とユーモア溢れる印象につながっています。
いかがでしたでしょうか。
今回は眼鏡を愛用するちょっとコアな方々を、当店で取り扱っているフレームを絡めてご紹介しました。
近年のクラシックフレームブームもあり、フレームの歴史に共感して探し求める方も少なくありません。
また偉人でなくても芸能人・スポーツ選手etc…。自分がかけている眼鏡を誰が掛けているか知ってみるとより愛着が湧くかもしれません。
ミーハーだっていいじゃない。気になった方はぜひ、調べてみてはいかがでしょうか。